ごあいさつ・基本方針

2024年福祉センター開所20周年を迎えるにあたって

当センター20周年を迎えるにあたって改めて済生会の歴史を振り返ってみたいと思います。『時は1911年(明治44年)2月11日、明治天皇は「生活苦で医療を受けることができず困っている人たちを施薬救療によって救おう」と「済生勅語」を発せられ、その基金としてお手許金150万円(※)を下賜された。これに官民の寄付金を合わせて1911年5月30日に創設された。』創設には渋沢栄一らも携わっており、東京都中央病院の前身である東京都済生会芝病院の初代院長は北里柴三郎であります。このように官民合わせて創設された済生会は、創立後113年を迎えることとなります。現在、全国40都道府県に支部を置き、81病院の他に老人福祉施設、障がい者福祉施設、看護学校、訪問看護ステーション等合わせて約400事業所、約64,000名の職員を抱える全国最大の社会福祉法人です。

熊本県においては、済生会熊本病院、済生会みすみ病院、済生会熊本福祉センターの3施設を有しています。熊本病院が1935年(昭和10年)に開設しているため来年には90周年を迎える予定であります。2003年(平成15年)開設のみすみ病院は、赤字続きの国立三角病院を国から移譲され、三角、上天草地域の医療を守り続け昨年20周年となったばかりです。そして、2024年4月に私たちの熊本福祉センターが20周年を迎えました。私たち福祉センターも前法人が経営難のところを救済のために引き受けた経緯があり、利用者、利用者ご家族並びに職員の生活を守り続けています。

福祉センターは、開設当初職員数100名に満たなかったものが現在210名を超える職員数となっており、8つの事業を展開するまでに至っています。これは、地域の皆様並びに利用者及び利用者ご家族のご理解、ご協力と熊本病院、みすみ病院の支援の賜物であると思っており、これからは少しでも恩返しが出来ればと思うと同時にこれまで積み上げた事業を更に充実させたいと職員一丸となって努力しているところです。

 具体的には、2024年3月に食品加工棟を新築したのを皮切りに2024年度内にはクリーニング設備、建築を一新し、クリーニング品質の更なる向上並びに量産を図る予定です。
また、2025年度内には熊本病院のすぐ横にグループホームを新たに建てる予定で、土地は既に確保しており開発許可を待つばかりです。更に、内田施設のすぐ横の土地を確保し、グループホームを新たに建築したいと思っています。このように生活基盤の充実と仕事を提供出来る事業所として皆様のご期待にお応え出来るよう職員一丸となって取り組んで参りますのでこれまで通りご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

(※)明治44年当時の150万円を現時点の紙幣価値に換算すると、計算手法によって大きく幅が出てしまいますが、60億円~300億円程度となるようです。

2024年6月

済生会熊本福祉センター所長

宮川 栄助

基本方針

1.ライフステージに応じた自立を支援します。

発達の芽を育む認定こども園をはじめ、障害のある人は子どもから成人まで、療育や就労・生活支援を通して、一人ひとりのライフステージに応じた自立を支援します。

2.専門性と施設機能を活かし、地域社会に貢献します。

認定こども園、児童発達支援センター、就労継続支援事業、福祉相談支援事業、地域生活定着促進事業など「済生会熊本福祉センター」の多様な施設の専門性と機能性を活かし、福祉を通じて地域における共生社会の実現に貢献します。

3.利用者主体の福祉を実践します。

利用者の方が個々の能力を活かして自己実現が図れるよう、一人ひとりを尊重した利用者主体の福祉を実践します。