ごあいさつ・基本方針

一人ひとりを尊重し、
共に生きる社会の実現をめざします。

済生会熊本福祉センター理念

「第三の創業」
済生会熊本福祉センターの概要についてはバックナンバーを見て頂くとして、今回は現状報告を致します。


世界の動きをみますとコロナ禍、ロシアのウクライナ侵略、地震、水害等の自然災害の頻発、環境汚染など問題が山積みとなっており混沌とした時代に突入している感があります。日本国内でも政治的には岸田内閣が発足したものの不祥事による相次ぐ閣僚の辞任、経済面では円安、エネルギーはじめとした物価上昇、その他宗教問題、自然災害など解決すべき課題の処理に追われている状況です。熊本県においても非効率な交通事情の改善を筆頭に取り組まなければならない課題は枚挙にいとまがありません。


このような苦難の時代だからこそ、知恵を絞って地域社会のために済生会の理念を全うすることが求められるのではないかと思います。標題を「第三の創業」と致しました。第一の創業は、熊本市の斡旋を受け2004年に経営的、運営的に問題のあった前法人から熊本県済生会の悲願であった福祉事業を承継したことです。初代須古修二所長の時代は、引き継いだ事業が環境の変化で継続できず新たに病院寝具のクリーニング事業、食品加工事業、熊本病院の清掃事業等を始められました。これにより利用者及び職員の解雇を免れ、現在に至っています。このように第一の創業は、苦難の船出でありました。


第二の創業は、2012年に障害者総合支援法が公布され翌年施行された「措置(行政処分)から契約(対等な当事者の合意)へ」に変更になったのがきっかけです。通勤寮をグループホームにするなど6事業の利用者数及び事業形態の大きな変更を余儀なくされ、相当苦労しながら組織及び事業改革を行い現在の形に収まっているようです。


そして第三の創業です。時期は2021年~2023年に位置付けました。第一の創業から18年経過、第二の創業から10年経過して建物、機器の経年劣化は勿論のこと組織形態も環境に上手く適合出来ておらず、加えて現代社会では必須となっているシステム化も遅れている状況でした。これらを順次更新する予定ですが、福祉センターにとっては巨額の投資となるため「第三の創業」とし中期事業計画に盛り込んで推進している状況です。


2022年は、第一弾の人事制度改革、しらふじ子ども園のシステム導入、事務局の在り方を変えた組織改革、環境整備の充実、将来を担う職員の採用、質を向上させるための第三者機能評価受審など数々の改善を重ねて参りました。今年は、クリーニング大型機器の更新、食品加工棟の建築、グループホームの用地買収と建築、障害福祉システムの導入、人事制度改革第二弾の実施など優先順位を決めて取り組む予定にしております。これらを達成することにより利用者の工賃向上は勿論のこと、熊本病院並びにみすみ病院をはじめとした各社からいただいている受託事業の質を高め、地域社会に貢献できるものと確信しております。大きな変革ですが全職員の知恵と情熱を結集し必ず達成する覚悟でおります。昨年に引き続き関係各位にはご協力、ご支援いただきますようお願い申し上げます。

2022年12月

済生会熊本福祉センター所長

宮川 栄助

基本方針

1.ライフステージに応じた自立を支援します。

発達の芽を育む認定こども園をはじめ、障害のある人は子どもから成人まで、療育や就労・生活支援を通して、一人ひとりのライフステージに応じた自立を支援します。

2.専門性と施設機能を活かし、地域社会に貢献します。

認定こども園、児童発達支援センター、就労継続支援事業、福祉相談支援事業、地域生活定着促進事業など「済生会熊本福祉センター」の多様な施設の専門性と機能性を活かし、福祉を通じて地域における共生社会の実現に貢献します。

3.利用者主体の福祉を実践します。

利用者の方が個々の能力を活かして自己実現が図れるよう、一人ひとりを尊重した利用者主体の福祉を実践します。